本事業は、日本企業への就職を希望する優秀な留学生に対して、四国地域の大学間連携・産業連携により、留学生の確保・教育・就職の各ステージにおいて、四国の特色、強みを生かした留学生育成プログラムを構築・実施し、四国企業の求めるグローバル人財の育成と留学生の円滑な就職を支援いたします。
留学生が日本企業に就職し、活躍する際に壁となってきた「ビジネス日本語」や「日本企業文化」について、学習の機会を提供するとともに、インターンシップの実施、各種就職支援などにより、留学生に対して、就職を見据えた一貫したサポートを行います。
留学生は、日本語や日本企業文化への理解を深め、日本企業への就職のチャンスが増えます。企業は、優秀なグローバル人財である留学生の獲得により、ビジネスチャンスが拡大します。
大学は、留学生と企業の満足度が高まり、更に優秀な留学生を招聘することができます。
日本企業に就職意志のある、既に四国内の大学・大学院に在籍している留学生を対象に、地域ごとに地域の大学と企業が連携し、ビジネス日本語教育などの教育プログラムを卒業前の2年間にわたり実施します。
留学生に対して、日本企業へ就職後、スムーズなコミュニケーションや難度の高いディスカッションを可能とする高度な日本語運用能力を習得するためのビジネス日本語教育を行います。
また、日本企業文化に対する理解を促進するため、日本企業の仕事の進め方、人材育成の考え方・意識等に関するビジネス教育を実施します。さらに、四国講座として、四国お遍路文化を活かした“おもてなしの心をビジネスに活かす”プログラム(四国独自のプログラム)を日本ビジネス教育の一環として実施します。
地域のオンリーワン企業又はニッチトップ企業への参加留学生見学会をとおして、地域企業の魅力涵養に努めるとともに、当該企業等へのヒアリングを実施し、受入企業の開拓を図ります。それらの企業ニーズと留学生の資質・専攻・ニーズをマッチングするとともに、受入プログラムの作成支援、インターンシップ中の進捗確認、フォローアップ等を行うことで、実践的能力を効率的に習得するインターンシップを実施します。
留学生に対しては、日本企業へ就職している先輩留学生との懇談会、就職活動のカウンセリング、企業情報提供、就職ガイダンス等を実施します。
企業に対しては、留学生の受入れ環境の整備を支援するセミナー等を実施します。
また、各大学が保有する求人情報、留学生の就職希望情報を、四国大で集約、一元化し、共有化するスキームを検討・実施することにより、マッチング機会の拡大を図ります。
企業に対して、留学生の受入れに対するニーズ調査を実施するとともに、四国内で留学生を採用している企業を対象に、留学生の活用実態について事例収集を行い、高度外国人材の活用ノウハウ等を普及していくための基礎資料を作成します。
「プロジェクト推進委員会」を設置し、本プログラムを効率的かつ効果的に実施するための検討、全体プロジェクトのマネジメント・評価、参加留学生の推薦・評価を行います。また、実施大学及び参加大学からなる「ワーキング部会」を設置し、四国地域の魅力をアピールする共同パンフレットの作成、具体的な事業実施方法等について検討を行います。なお、各地域において「地域連絡会」を設置し、関係機関の連携・協力のもと、個々の事業のフィードバック、見直し、改善を図ります。
対象留学生の総数…20名(徳島大学=4名、香川大学=3名、高松大学=1名、愛媛大学=5名、松山大学=3名、高知大学=4名)
(内訳)
◇専攻別 : 文系=12名、理系=5名、文理系=3名
◇属性別 : 学部=6名、修士=12名、博士=2名
◇男女別 : 男性=10名、女性=10名
◇国別 : 中国=20名